こんにちは。
今までに私が調香した香水のレポを書くコーナー（コーナー？）
第二回目はJ事務所さんの6人組アイドル、V6お兄さんです。
2020年11月1日がデビュー25周年記念日だったので、その日に調香致しました。
テーマは「グループ内でのメンバーそれぞれの魅力とグループとしての魅力」。
【グループ内での個人の魅力】
坂本昌行さん：弄られつつメンバーを支えるリーダー
長野博さん：見守る優しさと愛ある毒舌
井ノ原快彦さん：グループの広報役であり、盛り上げ部長
森田剛さん：繊細と大胆の二面性
三宅健さん：ファンの事を常に考えてくれている
岡田准一さん：格好良いのに最近キャラが弾けている
※あえて歌が上手いとか、ダンスが上手いとかの個人のスキル的なところは入れませんでした。
【グループの魅力】
25年間誰も欠けずに続けてきたこと
にじみ出る大人の色気
全員が良い年齢の重ね方をしていて味わい深いところ
これを全て精油に置き換えてゆきます。
アロマパルファンで精油を選ぶ時は、「この香り似合うだろうな」という香りのイメージではなく、エピソード（↑に書き出したもの）に合う精油を当てはめていきます。
メンバー1人ずつの魅力6個とグループの魅力が3個。
全部で9種類の精油を選び、調香しました。
メンバーに当てはめた精油と、グループの魅力の内の1つをご紹介します。
プチグレン
ブラックペッパー
カルダモン
ジャスミン
ローズゼラニウム
レモン
ベチバー
◆プチグレン
坂本君。
プチグレンはビターオレンジの花を支える枝葉から取れる香り。
弄られるのはメンバーからの信頼ゆえ。いつも控えめだけれど、メンバーみんなを支える無くてはならない存在。
◆ブラックペッパー
長野君。
食卓でおなじみのスパイスは（グループの）母の見守る愛。
ピリっとした辛味を効かせた毒舌も愛情ゆえです。
◆カルダモン
いのっち。
種から取れる柑橘のような明るくスパイシーな香り。
種はエネルギーを秘めており、良い意味でいつもグループに刺激を与えてくれる。
◆ジャスミン
ごう君。
「繊細」と「大胆」、「清純」と「官能的」など二面性を持つ香り。
シャイな部分と大胆な思い切りの良さ、やんちゃな顔とセクシーさの両面を持つ人。
◆ローズゼラニウム
健ちゃん。
数十輪の花が纏まって咲くことからコミュニケーションの象徴。
花言葉が「君ありて幸せ」。グループの幸せを常にファンと分かち合ってくれる。
◆レモン
岡田君。
シャープで弾ける香り。近年見える外見と中身のギャップ。弾けてます。
困難があってもやる気を出して立ち向かっていける存在。
◆ベチバー
グループの魅力。
ベチバーは根の部分が古い程よい香りが取れ、精油も熟成させた方が年数と共に深い香りになることから、メンバー全員の年齢の重ね方をイメージ。
これにあと2つ香りを加えたものがV6イメージパルファン。
作る前（イメージを出す前）はメンバーの性格上、漠然と優しい香りになるかな？と思っていたのですが、作ってみればスパイス2種にプチグレン、ジャスミン、ベチバー。
癖のある香りのオンパレードでした。
でもV6って6人の考え方や方向性が全然違っていて、沢山すれ違ったりぶつかり合ってきた結果の今なので。
そりゃあ癖のある香りが集まるな～と一人納得しております。
個性的なんだけど、でもちゃんと調和している。
なるほど、V6らしい（自画自賛）
シュッとパルファンを吹くとベチバーの香りが強めに出るのですが、ベチバーこそ今のV6のイメージだと思います。
25年という時間を掛けて、熟成していった６人それぞれの個性がゆっくりと溶け合って。
個人としてもグループとしても深みを増した大人の男たち。
年月が経てば経つほど深い香りになるベチバーと一緒ですね。
だから絶対、ベチバーは入れようと思ってました。
タイトルは公式様からまるパクの「勤続25年の男たち」。
25年の日々を感じる、落ち着いたメンズパルファンに仕上がりました。
女性が使っても格好良いですね。
「癖がある香りはクセになる」とは恩師の言葉ですが、中々クセになります(笑)
元V6ファンの調香師仲間に香りを試して頂いたところ、「若い時じゃなくて今のV6」って言って貰えたので狙いぴったりで嬉しかったです！
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